Mountain biking, Maria Island National Park, Tasmania © Flow Mountain Bike
タスマニアで通ってみたい6つのマウンテンバイクトレイル
世界中のライダーはタスマニア(Tasmania)に集まってきています。地球上で最も壮観な景色を通過する、自然のマウンテンバイクトレイルに囲まれた世界の端にある島です。
原文:トロイ・グランディ
タスマニアのマウンテンバイクの評価を高めている本格的なトレイルがあります。「トレイル以外の楽しみがない」と言う人は、実はこの島でのライドを体験していないのでしょう。スリル満点の冒険が、トレイルからわずか数分の場所に存在します。四輪バイクに乗って人里離れたビーチを探索したり、森の木々の上を駆け抜けたり、急流でラフティングをしたり、ゴードン・ダムでの懸垂下降を楽しめます。
ブルー・ダービー・ネットワーク
ブルー・ダービー(Blue Derby)はダービー(Derby)の街を取り囲むトレイルのネットワークです。かつては錫鉱業の中心地でしたが、現在はマウンテンバイクに乗る人たちが集まっています。ブルー・ダービー・ネットワーク(Blue Derby Network)は、タスマニア州とオーストラリアにおけるマウンテンバイクのライドを完全に変えました。このトレイルにはマウンテンバイクのライダーたちが愛するすべてのものがあります。丘の頂上まで走行し、下り坂を全速力で下ってみましょう。繰り返しお楽しみください。
2つの有名なトレイルは、ダム・バスターズ(Dam Busters)とブルー・ティア(Blue Tier)です。ダム・バスターズ・トレイルの名前は、1929年の災害時にカスケード・ダム(Cascade Dam)が決壊してダービーの河床と居住区の半分が無くなったことに由来しています。森やむき出しの河川敷を走り、スリリングな下り坂を駆け降りたら、ダービーでフィニッシュです。
ブルー・ティア・トレイルは、その名の由来となった山脈を通り抜け、ウェルドボロー・パブ(Weldborough Pub)へと下っていくコースです。そしてちょうどよい時にボリュームのある食事や、タスマニアのビール醸造所で作られた豊富な種類のクラフトビールを楽しみましょう。
地元産のビールを味わってみたいですか。ダム・バスターズ(Dam Busters)ペールエールを飲みに、スコッツデール(Scottsdale)のリトル・リバーズ・ブリュワリー・カンパニー(Little Rivers Brewing Co.)まで行きましょう。その名前の由来であるトレイルのように強烈なパンチ力があります。バイクライドの後にクールダウンしたければ、地元の人のおすすめに従って、マシナ・フォールズ(Mathinna Falls)のふもとで泳いでみましょう。
ホリーバンク・マウンテンバイク公園
ロンセストン(Launceston)は、ホーリーバンク・マウンテンバイク・パーク(Hollybank Mountain Bike Park)を走るのに格好の拠点です。街から車で20分のところにあり、簡単に走行できるループや木製の平場があります。手ごたえを求めている人は、10kmの下り坂が続くジャガノート・トラック(Juggernaut track)に挑戦してみるのもよいでしょう。ロンセストンから北東に向かって車を走らせると、ホリーバンク自然保護区(Hollybank Nature Reserve)があり、ここにもトレイルがあります。
アドレナリンを出したい方は、ホーリーバンク・ウィルダネス・アドベンチャーズ(Hollybank Wilderness Adventures)のセグウェイやジップライン・ツアーに参加したり、テイマー・バレー・ワイン・ルート(Tamar Valley Wine Route)のトレイルを走って、冷涼な気候が生み出したワインを飲みに行ったりすることもできます。
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マリア島国立公園
マリア島(Maria Island)は島全体が国立公園で、野生動物保護区となっています。長い歴史を持つ遺跡、カーブを描く入り江、印象的な海食崖、たくさんの物語が待っています。しかし、ここでは本格的なマウンテンバイク・トレイルを見つけることを期待しないでください。バイクでマリア島を探索する一番の醍醐味は、電気のない場所にいくことです。マリア島は、マウンテンバイクの経験がほとんどなく、鋭い冒険心を持ち、現代の生活の制限から解放されて場所を探検してみたい人に適した場所です。砂、泥、岩でも走行できるマウンテンバイクで、30kmの道とトレイルを走れば、この島のすべてを見ることができるはず。
島には、お店も車もありません。道で遭遇するものは、歩き回っているウォンバットや跳ねているカンガルーぐらいでしょう。島の交通ルールを守らないと、ロウバシガンからクラクションを鳴らされるかもしれません。野生動物に道を譲ってください。
マリア島刑務所(Maria Island Penitentiary)は、もともとは受刑者が収容されていた歴史的建造物。ここで一泊してみましょう。ダーリントン(Darlington)から少し進むと、ペインテッド・クリフ(Painted Cliffs)があります。干潮の時に行けば、層状になった色を見ることができます。
ウェリントン山、ノース-サウス・トラック
クナニ(kunanyi)(ウェリントン山)の頂上は、川沿いの街ホバート(Hobart)の背後に大きくそびえていて、マウンテンバイクに乗る人たちを惹き付けています。ノース-サウス・トラック(North-South Track)沿いにあるザ・スプリングス(The Springs)からの走りを楽しんでください。ここは、ホバート屈指のライディングで、インスタ映えする風景も撮れます。
その後は、長い歴史を持つカスケード・ブリュワリー(Cascade Brewery)で醸造所ツアーに参加したり、Mona(Museum of Old and New Art)で驚くようなアートを鑑賞したり、ゴードン・ダム(Gordon Dam)でアブセイリングをしてスリルを味わったりしてみてはいかがでしょう。夕方になったらサラマンカ・プレース(Salamanca Place)に行ってみましょう。ジャック・グリーン(Jack Greene)のボリュームたっぷりのハンバーガーや地産のクラフトビールを、是非お試しあれ。
ペンギンMTB公園とダイアル・レンジ
ペンギンMTB公園(Penguin MTB Park)は小さいですが、量よりも質で勝負する公園です。古くなった使用されていない高速道路、らせん状の橋、北海岸の地形、巨大な平場を走行してみてください。すべて通ってみたら、ダイアル・レンジ(Dial Range)に行き、さらに長く高さがあるトラックを走ってみましょう。この起伏の激しい地域は、森林地トレイル、モトクロストレイル、木製線路が混じり合って、ときどき登りや下りがあるトレイルになっています。
走り終わったら、車でバーニー(Burnie)まで移動しましょう。注いだウイスキーのボトルにワックスを塗って封をし、自分のボトルを作る体験ができます。クレイドル・トゥ・コースト・テイスティング・トレイル(Cradle to Coast Tasting Trail)沿いにある場所に立ち寄って、無料のペンギンツアーに参加してみましょう。涼しく冒険を楽しみたいなら、クレイドル・マウンテン(Cradle Mountain)に行って、クレイドル・マウンテン・キャニオン(Cradle Mountain Canyons)で大迫力のキャニオニング・ツアーに参加してみましょう。
ワイルド・ウエストMTBトレイル
タスマニアの起伏の激しい西側の地域が「ワイルド・ウエスト」と呼ばれるのは理由があります。この遠隔の地域には、旧鉄道や探鉱ルート沿いにたくさんの「伝統的な」トレイルがあります。ローズベリー(Rosebery)近くにある下りのスティアリング・バレー・トラック(Stirling Valley track)や、リラックスできるモンテズマ・フォールズ・トラック(Montezuma Falls track)に行ってみましょう。ウエスト・コーストの荒天にさらされたクライミーズ・トラック(Climies Track)は、トライアル・ハーバー(Trial Harbour)とグランビル・ハーバー(Granville Harbour)の2つの町をつないでいます。
走り終えた後は、オーシャン・ビーチ(Ocean Beach)で散歩、または世界遺産の雨林の間を抜けていくゴードン川(Gordon River)を下るクルーズはいかがでしょう。